公務員は誰が育てるのか?

議員をはじめ警察官や公立学校の教師など、公務員と呼ばれる人達の不祥事を聞かない日の方が少なくなったこの頃、一体彼らを教育するのは誰なのか?

誰が警察官に「ピストル自殺をしてはいけないんだよ」と教えているのだろうか?

誰が都知事に「私的目的で公費を使用するのはいけないんだよ」と教育するのだろうか?

教師に「生徒に対してセクハラやパワハラをしてはいけないんだよ」とお知らせしているんだろうか?

 

給料をもらいすぎだという批判は嫌というほど言って選挙に出てくるが、公務員に給料に見合った仕事をさせるための教育を、誰が誰の責任でさせるのかという論点を、持ち出す政治家を私は知らない。

 

だから安易に民間にできることは民間でといい、郵便配達を民間に委託した結果、

 

こう言う事態もまあ起きてくる。まだまだ日本国民は郵便局を、信頼できる国営企業だとの幻想を捨て切れていないのが実情だと思ので、〒マークを付けた赤い車が堂々と違法駐車しているのを見かけると、日本は貧しくなったなーと、とても悲しくなる。

 

警察もやがて民営化され、その行動に減価意識を植え付けられ、ノルマを今以上にかけられ、地道な防犯啓蒙など、無駄なことだと切り捨てられる日も近いかもしれない。

 

公務員は手当の割に楽をしてるから、給料や人数を減らせと政治家が言い、有権者が同調する。

 

しかし我々に本当に必要なのは、身分が安定してるがゆえに安心・安定し、今の仕事を失いたくないので、目先の利益(適当に仕事をすることも含む)に飛びつき、納税者の利益を損なうようなことをするメリットはないという、最も人間らしい動機で公務に従事してくれる人ではないだろうか?

高給が故に、皆から憧れる職種故に、誠意をもってその職務を日々遂行する以外に何をモチベーションにしろと言うのか?

 

そこでどうしても必要になるのは、その人たちを教育する人材であり、教育できないと判断すれば解雇する確たるシステムだと思う。

 誰かが、君の仕事ぶりは杜撰だ、手を抜いていると、毅然として指摘し解雇を見据えた指導をすること以外のを私は思い浮かばない。

 

総務省にこういうところがある。

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201310/1.html

国の行政に関する苦情、意見・要望は「行政相談」をご利用ください

 

 せめてこういうところが、きめ細かく市民からの苦情を事の良しあしにかかわらず、現場に伝え、現場はそれを真摯に受け止める事に予算を割いても良いと思う。