スマップはグループではなく、チームだったのだろう。

スマップに限らず人気商売には当然「旬」があり、いつかは「あの人は今」などというネタにされ、それさえもされなくなり、最後に「お亡くなりになりました」の記事になり、そしてまだ生きているのかも、わからなくなってしまい、ウキペディアで調べるところまでくる。

 

阪妻も橋蔵も裕次郎も健さんも、もう若者のほとんどが誰?と言う人たちだって、その当時は人気過ぎて町なんか歩けなかった人たちである。

ほとんどの人達は街で見知らぬ人に声をかけられたら、道を尋ねられるか、客引きかのどちらかではないだろうか?しかし有名人の人達は、握手は求められるは、サインをせがまれるは、「頑張ってください!」と声をかけられれば無視するわけにはいかないは、で相当大変である。

 

有名な人=人格者(犯罪者以外)という定理が、当たり前になってるのは、彼らが時々「子供たちに夢を与えたい」などという安ぽい常套句を口にするからである。

また清原のように薬物で逮捕されると「子供たちを裏切る行為で決して許せない」などと言うコメンテーターが必ず現れる。そもそも有名人であろうがなかろうが、子供に夢を与えることよりも先に自分の目的を実現するために何かをし、結果成果が出ればおのずと有名になるのだ。そして自分の一つの目的が実現してしまえば、次の目的を設定しそれに向かって行動すればよいのではないか?

 

沢山の気持ちで支えてくださったファンの方々、スタッフの皆さんを無視して「解散」という本当に情けない結果になってしまいました。今は言葉がうまく見つかりません。  by 木村拓哉

 

この発言にある、皆さんを無視しなくて「解散」する方法はどういう事が考えられるのか?少なくともスタッフとは話し合いいかんで無視をしなくても解散という手段はあるだろうが、ファンの意見を無視しないで解散することなど、不可能である。

そして、この文面では「無視」をしたのは自分では無いと言いたがっている。なぜならば情けない結果になったことは認めているのに、それに続いて謝罪では無く、「言葉が見つからない」と書いている。これでは当事者としての視点とはいえない。

 

25年ものグループの歴史があればそれがたとえ突然消えても、本物のファンならば、自分が死ぬまで今までの音源や映像を繰り返し再生し、楽しむことができるはずである。一番つらいのは今後も収入を生むであろうコンテンツを無くし、収入の源を他に移さなければならなくなる本人たちと、スタッフ=彼らによって収入を得ていた人々であろう。

情けないのは解散という結果になったことではなく、「みんなこれからは俺についてきてくれ」「スタッフの皆さん!安心してください!これからは僕が今まで以上に仕事を増やし、収入を増やしますから!」と言えない木村拓哉である。これが言えないということは「解散」は必然である。何故ならば木村拓哉が「ひとりスマップ」としてやっていく気がないからである。他の4人からしてみればきっと元マネジャーの飯島さんもスマップのメンバーだとの認識だったのだろう、ゆえに飯島さんがメンバーから離れればそれはスマップとは別のグループになると思ったのだ、それでも少しだけ続けてみたのは、木村ももしかしたらそれに気づいてくれるかもしれないと、微かな期待を持ったのではないだろうか?しかし結果はやはり木村はそれを理解する感性を持っていなかったと、他のメンバーは再認識したであろう。

 

誰がスマップをここまで成長させたのかの、答えの違いがいまはっきりとした。